三重県の土地探しのポイント

宅地だけが一戸建てを建築できる土地とは限りません。現在は農地として登録されていても、転用届けを提出して承認されれば住宅が建築できるようになる場合も少なくないからです。
注意したいのは転用届けは提出すれば承認されるという性質ではなく、申請が却下されてしまったり、却下はされなくても承認されずに時間だけが経過してしまう場合もある点です。転用届けの提出を選択肢に入れているのであれば、注文住宅を施工している工務店に問い合わせて相談しましょう。工務店によっては転用届けの提出経験があるからです。
法律の手続きは司法書士や行政書士が担当します。司法書士や行政書士とのネットワークのある工務店は、転用届けの提出を前提にして一戸建ての新築を請け負ってくれる場合が多いです。
転用届けが受理されるように手続きが行なわれるので、工務店が実質的に土地選びも担当してくれます。

三重県の注文住宅は、地元で生産されて切り出される木材を豊富に使用できるのがメリットです。
地元の産出なのでトラック運搬費用が格安で済みます。地産地消に近い感覚で、林業による木材を国産天然無垢材として建材にして一戸建ての新築に使用できます。
トラックの輸送コストが格安になるだけではなく、トラックが侵入できる道路と隣接している土地かどうかも工務店は配慮しながら選んでくれます。
工事車両が進入できない道幅の道路と隣接している土地では、一戸建てを新築する工事にクレーン車を使用する必要が出るなど、工事そのものが大規模になってしまいます。大規模な工事は、地盤の弱い土地では施工が困難です。
土地を購入したら必ず一戸建ての建築の前に地盤調査が行われますが、隣接する道路の調査は行なわれません。工務店が道路の環境を見て、工事車両の進入が不可能と判断すれば、工事期間も長くなってしまいます。同じ三重県内で暮らしていても、三重県の北部と南部とでは地質が異なります。地盤改良工事が確実に行えるのかどうかも、工務店が判断してくれます。
現在は農地として登録されている土地でも、農業に利用されているとは限りません。地主の中には不動産会社の仲介を依頼せずに、工務店や司法書士のネットワークのみを活用して、必要に応じて不動産を売却する方針の人もいます。
不動産物件探しのセオリーにこだわらずに、地元のネットワークを構築している工務店にアドバイスしてもらいながら、地主から直接取引できる土地を紹介してもらえば、選択肢が豊富になります。